白川太閤石

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白川石とは

京都府京都市左京区北白川付近に分布する黒雲母花崗岩。白色の中粒で緻密な石材で、比叡山などは白川石の岩山です。京都市付近の近世までの建造物のほとんどに使われ、灯籠、手水鉢、墓石などにも広く利用されました。昭和初期に石切場が閉山され、現在は採掘されていません。

太閤石とは、太閤秀吉の時代に切り出されたからだといわれています。気泡を多く含み、よく風化するのが白川太閤石の特徴です。

写真右のナマズについて
ナマズは昔から地震の源とされ、それについて最も古い文献は太閤秀吉が諸侯への手紙に「伏見城の普請ではナマズに用心いたせよ」と綴ったものだそうです。秀吉が二度もの大地震に見舞われたことも関係しているのでしょう。
その地震の原因であるナマズを石や岩に封じ込めたものはナマズ石と呼ばれています。
ちょうどその時代に切り出された太閤石にナマズが彫られたのはごく自然なことだったのかもしれません。

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