手水鉢とは、元来、神前、仏前で口をすすぎ、身を清めるための水を確保するための器をさします。その後、茶の湯にも取り入れられ、露地の中に置かれるようになり、つくばいと呼ばれる独特の様式を形成していきました。
見立てもの手水鉢
打ち捨てられた、燈籠や塔の部分など、当初から手水鉢として作られたもの以外を利用して作った手水鉢で、古びた風合いが「わび・さび」を感じさせるものになっています。
写真上の手水鉢は、手水鉢そのものは織部焼の鉢なので、「創作手水鉢」ともいえます。
写真下の手水蜂は、臼形手水鉢です。文字通り、元々は臼です。